夫はには、何度も裏切られている。
はっきりキッパリスッパリ言うが、浮気は治らない。
初めての裏切りは、結婚当初
息子が生まれ、初めての育児に四苦八苦していた頃だった。
ある日の食卓。
ゲス夫が携帯の画面を開いたまま席を立ち、その携帯画面が目に入った。
その画面はなんと・・・
出会い系サイトの画面だった。
私にとっては、晴天の霹靂
ショックやら・・悲しいやら・・・
すぐさま大喧嘩になった。
しかし・・・
弁が立つ夫は、ありとあらゆる理屈を並べ
最終的に私に責任があると言った。
『ちゃんとおまえが相手していれば、出会い系なんかしなかったんだ。おまえにも責任がある！』と。
最終的にどうなったのかというと・・・
私が謝ることとなり、この騒動は幕を閉じた。
…なぜ？
…なぜ？
いや、確かにそれまでも、ケンカになるたび同じパターンが繰り返されていた。
理詰めで
『正しいのは俺だ』
『おまえが間違っている』
と…。
考える間もなく次々と、言葉が飛んでくる。
たたみかけられ、精神が追い詰められ、
フッ…と、思考が止まってしまう。
最後には『自分が悪い』と思うようになる。
そんなループだった…。
もし、
この頃にもっと対等な夫婦関係を築けていたら…
もっと、お互い尊重しあえる関係を築けていたら…
何か、違ったのかもしれない。
…なんて思ったりもする。今さらの話だけど…
せまい世界で生きていた私には気付くことはできなかった。
このループは何年も続いた。
そして数か月後。
再び…
